
どんなに相手のことを好きになっても、相手が振り向いてくれなければ“恋愛”が始まることはありません。
相手が既婚者であれば尚更、相手を振り向かせて恋愛を成就させるのは難しいことだと言えます。
その恋が成就しないことを理解し、好きな人を忘れようとしている人もいれば、好きになってしまったのが既婚者であり、恋が成就すれば不倫関係になってしまうことについて冷静に考えた時点で、「この恋は踏みとどまるべき」と募る想いを必死に抑えようとする女性もいることでしょう。
一度好きになった人のことを無理矢理忘れようとするのはとても辛いことですし、短期間でスッパリと諦めきれるものではありません。
けれど、焦ることはないのです。
好きなになった人との恋の成就を諦め、相手を想う気持ちを振り払い、忘れるためには、ある程度の時間がかかるものですし、苦しみや切なさを避けて通ることはできません。
場合によっては、忘れることができず、そのまま相手のことを想い続けたいと考えている女性もいることでしょう。
忘れたいけど、忘れられない、そんなジレンマに陥ってどうしたらいいか分からなくなっている人にとって大切になってくるのは、“どうやって自分の心を守ることができるか”なのです。
自分の心を穏やかなまま、そして必要以上に傷つくことがないまま、決して無理をさせることなく、相手への気持ちを断ち切る方法や、好きな気持ちを維持したまま穏やかな気持ちを維持する方法を紹介します。
好きな人を「早く忘れなきゃ!」「忘れないといけない!」と焦っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
既婚者を好きになるきっかけ
既婚男性特有の“心の余裕”が魅力的に感じられた
既婚男性には、独身男性にはない余裕が感じられます。
まだ結婚していない状態で、彼女や結婚相手を探すことに必死になっている独身男性と比較すると、既婚男性はもう結婚しているため、簡単に言えば“焦っていない”ため、必要以上に異性を求めてギラギラする必要がないのです。
中には、普段接することのある女性の中から不倫相手を探そうとしている男性もいますが、そういった男性にでも、どこか心のゆとりというのを感じられるものです。
「もしここでフラれてしまっても、自分には結婚している奥さんがいる」という、孤独になることがない、寂しさを感じることがないという余裕が自然と表に出てしまっているのでしょう。
そういった心の余裕というのは、女性からすれば大人としての落ち着いた雰囲気として受け取れたり、自分の支えになってくれたり、力になってくれたりしそうという頼りになりそうな感じに受け取れたりと、魅力的な男性だという印象を抱くきっかけになるのです。
焦ることもなく、自分から分かりやすくアプローチしたり、必死に追いかけたりしてこない男性の態度が、かえって自分のすべてを受け止めてくれるのではないかと思えるようになり、いつの間にか恋愛感情を抱いてしまうことになります。
自分の悩みや愚痴を受け止めてアドバイスをくれた
既婚ということだけで、独身の男性よりも落ち着いて見えることがあります。
相手が自分にまだ異性として見ている感覚がなく、例えば一人の同僚や部下として見てくれている場合には、変に自分をかっこよく見せようとアピールしたり、仕事以外のことで絡んでくることがないため、純粋に悩みを相談したり、仕事の愚痴を聞いてもらえると感じられることもあるでしょう。
冷静に自分の悩みや愚痴を聞いてくれた上で、改めてその話に関してアドバイスをくれたり、解決策を与えてくれたりということがあると、一気に距離が縮まったように感じられ、最初は友達としてとか上司などといった感覚で頼りにしていたとしても、途中から異性として意識してしまうようになることがあるのです。
自分の良き理解者であるという認識は、相手を尊敬できる人間や、自分を導いてくれる人間という存在に対して抱くものですが、更に関係が近しくなっていくことによって、異性として改めて認識するきっかけを与えてくれることもあります。
これまではそういった目で見たことがなかったとしても、自分の中でふっと気持ちが切り替わったときに、相手に対して恋心を抱いていることに気づいてしまうのです。
一人の女性として認めてくれたことで異性として意識するようになった
相手が既婚者であったとしても、自分のことを一人の女性として見てくれる男性に対しては、嫌でも意識してしまうことがあるでしょう。
もし、既婚男性側には特にこれといって特別な感情がなかったとしても、「最近綺麗になったね」とか、「髪型変わった?」なんていう風にさらっと褒めてくれたり、あまり他の人が気づいてくれないことに気づいてくれたりなんてことがあると、「もしかして、いつも私を気にかけてくれてる?」なんて意識してしまうようになるのです。
当然、相手の既婚男性に少しでも、声をかけた女性のことを意識しているところがあるなら、あえて相手の女性に自分のことを気にかけてもらおうとして、そういった声のかけかたをしているとも考えられます。
気にかけた発言、普通に見ているだけでは気づかないようなところに気づくなど、既婚男性は、独身男性と比べて女性が喜ぶ言葉をかけるのが上手ですし、ちょっと大げさだったとしても、女性から「気持ち悪い」と警戒される可能性は限りなく低いのです。
それもこれもすべて、“既婚者”だからと言っていいでしょう。
自分を女性として魅力的だと褒めてくれる相手が既婚だろうが独身だろうが、よほど嫌っている相手からでなければ褒められて嫌な気持ちになることはありません。
既婚男性がそれを分かっていて、相手の女性を手に入れるために褒めている…とも考えられるということも併せて覚えておくとよいでしょう。
時間的な制限が「もしかして好きなの?」という気持ちにさせる
既婚男性だと、例え同じ会社で一緒に働いている同僚や上司であったとしても、飲み会やその後に続く二次会などで自分の自由に参加できるというわけではないこともあります。
また、連絡に関しても、プライベートなものに関してはいつでも連絡がとれる状況ではないことも珍しくありません。
奥さんに変な疑いを持たれないようにしなければいけないので、もし業務内容的な連絡であっても、女性と積極的に連絡を取ろうとはしないこともあります。
家にいる間は連絡が取れないとか、休みの日には連絡が取れないといった、時間的に制限をかけられた連絡のやりとりを続けるうちに、制限されているからこそ、相手のことが気になってしまって仕方ない、という感情になる可能性も考えられます。
会いたいと思っているのに会えない、連絡を取りたいと思っているのにとれない、返事が欲しいと思っているのにもらえない…そんな、思い通りにいかないモヤモヤした気持ちというのが、相手の男性のことを余計に意識するきっかけとなり、気付ば好きになっていた…なんてこともあるのです。
既婚者を好きになってしまう女性の特徴
包容力のある年上タイプが好きな女性
一般的に、精神年齢というのは男性よりも女性の方が高めです。
恋愛においても、女性のほうがもともと大人びた感覚を持っており、同い年くらいの男性の恋愛観について「子供っぽい」という印象を抱いてしまう人が多いのも事実です。
男性のほうが女性よりも甘えん坊であるタイプも多く、そんな男性を可愛いと感じる母性の強い女性もいる一方で、反対に男性に甘えて、頼りにして、優しさに包まれたい、思う存分甘やかして欲しいと思っている女性もいます。
そんな女性は、自然と好きになる人が年上ばかり…ということも珍しくありません。
学生の頃は先輩を好きになるわけですが、社会人になって一定の年齢までいくと、好きになる相手が既婚者であることも多くなってきます。
既婚男性は、家庭を持っていることで雰囲気も落ち着いており、他の独身男性と比較すると包容力があるように見えるものです。
年齢が大きく離れておらず、1歳、2歳しか違わなかったとしても、結婚しているのとしていないのとでは恋愛に関する考え方、女性に対する扱いなども全然違うこともあり、それが魅力的に見え、既婚男性ばかり好きになってしまうという女性も多いのです。
隣の芝生は青い!人の旦那さんだからこそ魅力を感じてしまう
結婚適齢期を過ぎても、独身のままの男性に対して「何か大きな欠点があるのではないか?」と穿った見方をしてしまうのは仕方ないことです。
その点、既婚者であるということは、結婚して一緒に生活している人がいるわけですから、恋愛や結婚に向かない、決定的な欠点はないと考えられるでしょう。
それに加えて、どうしても人のものに目が行ってしまうタイプというのがいるものです。
既婚者である相手に対して、非常に魅力的に見えてしまうのは、確かに相手の容姿や性格が自分の好みであるということも欠かせないポイントではありますが、“他の誰かと結婚している”“誰かの旦那さんである”という事実が、余計に相手の男性の魅力を何割増しにもしている可能性があります。
当人には、「この人をモノにして相手の家庭を壊してやろう」なんて考えを端から抱いているわけではありませんが、「本来であれば他の人を見つめている彼を、自分に振り向かせてみたい」という好奇心のような気持ちが強くなって、既婚男性を好きになってしまうということもあるのです。
毎回既婚男性を好きになる女性は、人の旦那さんである既婚男性から愛されていることで、自分の女性としてのレベルが上がったように感じられ、優越感に浸ることができる、その感覚がクセになってしまっていると考えられます。
既婚男性が女性の扱いが上手なことを知っている女性
既婚男性は、奥さんと恋愛をし、恋愛のゴールともいえる結婚をしているわけですから、ある程度女性の扱いには慣れています。
もちろん、奥手だったり、サプライズが苦手だったりと、上手に女性と付き合うことができない男性もいることはいますが、自分がうまく実行できないだけで、どうしたら女性が喜ぶか、嬉しいと感じられるかというポイントに関してはだいぶ理解できているものです。
ある意味では、奥さんに教育されているので、女性の扱いが上手、女性が喜ぶ行動、言動をとることができるということになるのですが、そんな既婚男性の特徴を知っている女性は、自分も大切にされている感覚を味わいたいという理由で、既婚男性を好きになると言っていいでしょう。
女性を必死で追いかける必要がないため、心に余裕を持って、相手の様子をうかがったり、気遣ったりしながら会話やデートを進めていくことができる、そんな大人の対応がクセになってしまうというわけです。
根っからの恋愛好き!恋愛に対してルール設定もナシ!という女性
恋愛体質で、常に恋愛をしていないといられないという女性は、既婚者を好きになりやすいと言えます。
というのも、基本的にどんな人でも、自分なりの恋愛に対するポリシーというものを持っています。
一度別れたらヨリを戻すことはないとか、自分から告白はしないで相手が告白してくれるのを待つなどといったものもそうですし、そういった自身の中での決め事の中で、彼女がいる人や既婚者には恋をしないと自分なりにルールを作っていることもあるでしょう。
そういったルールは多かれ少なかれ、自分で作っているものですが、恋愛体質の女性の中には、そのようなルールがほとんどなく、いわば“何でもあり”という状態になっている人もいるのです。
色々な恋愛をすることで、自身の女性としての魅力がアップすると考えているので、相手が結婚していようが好きになった相手にまっしぐらに向かっていき、“必ず振り向かせてみせる!”と意気込んで恋に臨むのです。
既婚者を好きになるデメリット
成就しても自由な恋愛はできない
もし、好きになった相手の既婚男性との恋が成就したとしても、手放しで喜ぶことはできません。
なぜなら、成就したその恋は決して自由奔放に楽しめる恋愛ではないからです。
二人の関係が周囲に知られることになってしまってはいけないので、人目を忍んで会わなければいけませんし、怪しまれないように今までのライフスタイルを変えないよう、何とか作れた少しの時間を使って逢瀬を重ねるしかなくなってしまうため、会う時間もかなり制限される可能性が高いでしょう。
その他にも誕生日やクリスマスなどのイベントのときに一緒にいることができなかったり、おそろいのアクセサリーなどを着けることもなかなか難しくなってしまうなど、普通のカップルであれば当たり前のように楽しむことができるカップルならではの体験というのをすることができないと考えておいたほうが良いと言えます。
もちろん、秘密の恋ですから悩んだときに友達や家族、同僚などといった誰かに相談するということもはばかられるわけです。
不倫の恋になるため、独身同士の恋愛よりも苦しく、切なく、悩むことも多くなるのに誰にも相談できず、一人で悩んで答えを出さないといけないということは、かなり大きなデメリットになるでしょう。
当事者以外の誰かを悲しませる恋になる可能性が高い
独身同士の恋愛の場合には、付き合い始めたことで誰かを傷つける可能性はそこまで高くありません。
あるとすれば、自分以外に相手の男性のことを好きだった人がいた場合、その人が失恋してしまうことになるわけですが、そうはいっても既婚者との恋愛以上に周囲の誰かを深く傷つける可能性はないといっていいでしょう。
既婚者との恋愛が成就すれば、その関係は“不倫”ということになります。
相手の男性には配偶者がいるわけで、本来であれば他の女性と付き合うべきではない立場にあります。
だからこそ、二人の関係がバレてしまってはいけないわけですし、もしそれがバレてしまったときには、相手の家族を深く傷つけることになるのです。
お互いの好き嫌いだけで済む話であれば、傷ついたり辛い思いをするのは当人同士だけなのですが、不倫となってしまえばそうはいかず、相手の家族だけでなく時に自分の周囲の人間を傷つけることになってしまう可能性もあります。
既婚者を好きになり、もどかしい気持ちやモヤモヤした気持ちなどを感じることもあるので、何となく自分が一番切ない立場にいるような気がしてしまうものですが、既婚者との恋は、自分以外の誰かを傷つけることなってしまうというデメリットと常に背中合わせで進んでいくものなのです。
人に知られた場合には社会的、金銭的な制裁を受けることになる
もし、二人の関係が周囲に知られてしまった場合には、様々な代償を支払うことになるというのも、既婚者を好きになってしまったときにデメリットの一つとして認識しておく必要があると言えます。
相手の奥さんから慰謝料を請求されてしまうというデメリットも発生しますし、不倫をしていたことを周囲に知られてしまうことで、周囲からの信頼を失うことになってしまったり、見る目が変わってこれまで親しくしてくれていた人達が離れていってしまったりする可能性もあるのです。
金銭的な制裁である慰謝料ですが、相手との話し合いに応じて金額が変動することはありますが、低くても数十万円程度は請求されるようになりますし、関係が長くなったり、一度バレたにも関わらず関係を継続させていた場合などには、更に金額が増えていくことも考えられます。
また、社会的な制裁の場合には、周囲からの信頼を失い、友人を失う可能性だけでなく、社内での不倫であった場合には、異動や転勤など、これまでと同じ環境で仕事を継続させることができなくなったり、社内での居心地が悪くなることで辞職せざるを得なくなってしまったりと、どんなに自分が気に入っていた環境だったとしても、そこに居続けることができなくなってしまうのです。
アルバイトなどであれば、職場を変えることも比較的簡単かもしれませんが、社員となるとそうはいきません。
再就職先を探すか、異動や転勤にも耐えて今の仕事を続けるか選択せざるを得なくなります。
不倫の恋をして、もしそれが知られてしまった場合には、“バレたから、別れて終わり”というだけでは済まないことをあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。
愛する彼にも辛い思いをさせることになる
自身は既婚者である彼を好きになり、そして念願叶って彼へ気持ちが伝わり、付き合い始めたときには確かにお互いが有頂天な状態になっているかもしれません。
好きな人と心が通い合うことはとても幸せなことです。
しかし、付き合いを継続させていく中でふっと冷静になる瞬間というのは必ず訪れます。
独身女性側であれば、会いたいときに会えない寂しさを感じたときや、彼との会話の中で彼の家族の存在を改めて思い知らされたときなどです。
ましてや、既婚者である彼は冷静になる瞬間が多々訪れるといってもいいでしょう。
不倫相手の彼女のことは好きだけれど、家族のことも大事…そんな考えが頭を巡っているうちに、だんだんと自身が板挟みになっている現実に気づかされていくことになります。
彼女のことが好きなのであれば、もちろん別れたくないと思う気持ちもあるでしょうし、だからといって奥さんと離婚することは考えていない…となると、関係を継続させている間はずっと、家族と不倫相手の彼女との間で彼は板挟みになっていることになります。
その状況に苦しむ男性もいるかもしれません。
愛する彼を追い詰めてまで、不倫関係へと踏み出してもいいのかどうか…既婚者である男性を好きになったときには、一度それについて冷静に考慮してみる必要があると言えます。
既婚者の彼を忘れるための究極の方法
忘れたいなら“忘れよう”とする意識を一度捨てること
既婚者の彼を好きになってしまったものの、この気持ちは捨てなければいけないと思い、必死に彼を忘れようとしている女性もいることと思います。
自分の中に芽生えた恋心を、一生懸命消そうとしても、その想いはなかなか消えるものではありません。
相手にぶつかっていって、見事にフラれて玉砕して諦めるのと、気持ちも伝えないうちに自分の中で整理をつけて諦めるのとでは、難しさも未練も大きな差があるものです。
それでも、彼のことを思い、自分のことを思い、この恋を忘れようとしているのであれば、まずは“忘れること”を必要以上に意識しないことです。
人間というのは不思議なもので、感情が天邪鬼になってしまうことが多々あります。
「見てはだめ」と言われれば見たくなるし、「開けてはダメ」と言われれば、開けたくなるものなのです。
そういった人間の心理というのは、神話にも登場しているくらいですから、もはや人の本能として備わっていると言ってもいいでしょう。
自分で100%納得して諦めようとしているのであれば話は別です。
しかし、「どうやったら忘れられるだろう」と悩み苦しんでいる女性は、心のどこかに1%でも「諦めたくない」という気持ちが残っているからこそ、忘れるのに方法を探しているのだと思います。
それであれば、必要以上に自分自身に「忘れなさい」「忘れないといけない」と言い聞かせることをまずやめるところから始めてください。
これから紹介する、忘れるための方法を実践するにあたっても、「彼のことを忘れるためにこうしている」という意識を持たないことを心がけるべきです。
「こうしているのは彼のことを忘れるため」という考え方を捨てることで、少しでも彼のことを思い出す時間を減らすことができますし、そうすれば少しずつ気持ちを切り離していくこともだいぶ楽にできるようになるでしょう。
友達に相談することで気持ちの整理をつける
一人で過ごす時間を限りなくゼロに近づけてみることは、ひとりぼっちで余計なことを考える時間を減らすのに最も有効的な手段です。
もし、まだあなたが既婚者の彼に対して“片想い”をしているだけの状態で、不倫関係に至っていないのであれば、苦しい胸の内を気兼ねなく友達に相談することもできるでしょう。
「好きな人ができたけれど、彼は既婚者だから、この気持ちを消さないといけない。」
「でも、やっぱり一度好きになったら簡単には忘れられないから、今、とても苦しい思いをしている。」
あなたのことを理解してくれる付き合いの長い友達であれば、そんな苦しい胸の内を明かしてくれた友人に対して、突き放すような発言をする人はいないはずです。
一緒にどうやって思いを断ち切るか、どうやって忘れていくかを考えてくれたり、「じゃあ気晴らしをしよう!」と遊びに誘ってくれたり、気が済むまで話を聞いてくれたりすることでしょう。
一人で悩んでいても、自分の中に新しい考え方という風が吹くことはなかなかありません。
誰かに相談し、自分以外の考え方、誰かの意見に耳を傾けることで、初めて新しい道が見えてくることは往々にしてあることです。
まずは、友達を頼って、相談をして、話をして、アドバイスをもらえるようにしてみると、案外すんなりと忘れていくことができたりもします。
趣味や友達・家族との時間を重視する
「忘れよう」ばかり考えて一人で過ごす時間が増えてしまうことは避けましょう。
一人で悩んでいても、いつまでも堂々巡りになってしまうことは先ほどお話しましたが、それと同時に“何もしない”でいると、余計に彼のことを考えてしまい、彼への気持ちが募ってしまう原因になります。
そうなれば、忘れるものも忘れられなくなります。
ここで大切なのは、できるだけ彼のことを考えない時間を増やすことです。
趣味があるのなら、それに集中出来る時間を増やしてみる、または、新しく自分で没頭できそうな趣味を見つけてみるのもいいでしょう。
少し運動不足かな?と思うなら、ヨガやジムなどで身体を動かしてみようとか、海外旅行に行くために外国語教室に通ってみるなど、趣味を見つけて夢中になることは、あなた自身のスキルを高めていくきっかけにもなります。
いわば、自分磨きにも繋がるわけです。
また、趣味がなかったとしても友達や家族と過ごす時間を増やしてみるのも良いでしょう。
休みの日には家に引きこもるのではなく友達とお茶やランチ、ショッピングを楽しんだり、家族と過ごす時間を設けるなど、一人にならない努力をしてみましょう。
最初のうちは気が向かないかもしれませんが、だんだんとそういった生活に楽しさを見いだすことができるようになります。
夢中になればなるほど、予定を詰め込めば詰め込むほど、彼のことを考える時間を減らし、彼を想う気持ちからだんだんと離れていくことができると考えましょう。
「私はもっと幸せになれる!」恋愛に前向きな気持ちを持つ
誰にだって幸せになれる道が用意されているものだと、ポジティブな思考を維持することは、好きだった既婚者の彼を忘れるために必要なことです。
今回好きになってしまった相手しか、あなたを幸せにしてくれる人がいないと思い込んでいませんか?
彼しか、世の中にあなたにとって魅力的に見える男性がいないわけではありません。
もっともっと、素敵な男性とこの先出会うことができると自分に言い聞かせて新しい出会いに前向きになってみましょう。
忘れようとしている既婚男性は、自分にとっては本来ふさわしい男性ではなかったと、彼の嫌なところを見つけ出す作業をしてもいいかもしれません。
無理矢理引き離されたように忘れようとすると、どうしても彼のいいところばかりが浮かんできてしまうものですが、そこをあえて“マイナス面”ばかり思い起こすようにするのです。
そもそも、奥さんがいる時点で、彼には私を幸せにすることはできないんだとか、既婚である彼が“私に”ふさわしいはずがないと、上から目線で考えると、「なんだ、もっといい男を探せばいいんだ!」と目の前が拓けてくることでしょう。
彼の嫌なところをノートに書き出したり、実際に言葉に発するなどして、ある種の催眠を自分にかけるようにすると、この方法で忘れられる成功率をさらにアップさせることができます。
彼への思いを断ち切らずに、おだやかに暮らすための心の持ち方
悪あがきしない!忘れたくないなら忘れなくてOK!
例え成就することがなかったとしても、彼への想いを、ひとつの恋の記憶として大切に心の中にしまっておきたいと考えるのであれば、無理に忘れる必要はありません。
諦めることが必ずしも忘れるところから始まるわけではありませんから、“忘れなければいけない”と自分に言い聞かせる必要はないのです。
彼のことを想ったまま、自然と今持っている恋心と上手に付き合いながら、おだやかに暮らしていくことはもちろん可能ですし、そちらのほうが自分の心に嘘をついて、一生懸命無理をして忘れようとするよりも、精神衛生的には良い方法だという考え方もできます。
そもそも、相手のことを嫌いになれるのであればまだしも、自身の中でこの恋がいけない恋、叶わぬ恋だから諦めようとしているのであれば、その気持ちをそう簡単に捨てることはできないはずです。
忘れようとする意志を強く持つことが出来る自信がないなら、悪あがきせず、潔く、忘れることを諦めてしまったほうがずっと気持ちとしては楽になります。
好きになってはいけない相手を好きになってしまったのは仕方のないこと。
そう受け止めて、“忘れられるまで忘れずにいる”というスタンスで日々を送る自分を受け入れてあげれば、気持ちが軽くなり、一人思い悩むことも、必要以上に苦しむこともありません。
恋愛以外で夢や目標を作り、それに向かって日々を送る
彼への想いを忘れることをやめようと考えるなら、恋愛以外のことで何か自分がやってみたかったことや、やろうとしていたことと向き合ってみることをおすすめします。
何かの資格を取ることでもいいですし、就職や転職を考えていたのであれば、それに向かって一歩踏み出してみるのも良いでしょう。
自分の中で目標を持ち、それに向かって精進することで、彼への気持ちを忘れることなく、けれど執着することもなく、日々をおだやかに過ごしていくことができるようになります。
恋愛に夢中になっていると、美容に関する自分磨きには気合いが入るかもしれませんが、仕事に関しては恋愛の次に回されてしまったり、女性としての魅力をアップさせる以外のキャリアアップなどの自分磨きに関しては手抜き状態になってしまう女性も多いことでしょう。
そうではなく、自分らしさを保ちながら、自分を次のステップへ、もっと上へと持ち上げていけるような、大きな目標を一つ作ってみてください。
結果を言ってしまえば、そうすることで恋愛から少し離れ、彼への気持ちを落ち着かせる時間を持つということになりますが、最初はそこまで広い視野を持つ必要はありません。
彼への想いを募らせすぎて、ちょっと自分を大切にすることを忘れてしまっていた自分に、自分を取り戻させてあげることを意識しましょう。
恋愛の視野が狭くなっている自分を変える意識を持つ
少し考え方が複雑にはなってしまいますが、彼への想いを断ち切ろうと努力するのではなく、他の男性に目を向けることを意識してみることも、おすすめです。
「彼を忘れるために他の人を好きになる」というスタンスとは少し違います。
例えるなら、愛犬家の人が大切にしていた犬を亡くし、悲しみに暮れるけれど、また期間を空けて別の犬を飼う心境に似ています。
なぜ犬を飼うのか…それは、“他の犬を飼うことで、前に飼っていた犬のことを思い出すことができるから”なのです。
見た目も性格も何もかもが同じ犬はいませんが、だからこそ、ふとしたときに思い出すことがあります。
「あの子はこういうときにこういう行動をとっていたな。」と。
恋愛も、同じです。
彼を犬に例えたら失礼かもしれません。
けれど、忘れることができなくても、また違う人との恋愛に対して前向きになることで、「彼はこういう人だったな」と思い出すことができます。
その一方で、そのときのあなたにはもう好きな人ができているわけですから、思い出しながらも少し彼から気持ちを離すこともできるようになるのです。
新しい恋愛で幸せになることによって、最初は忘れることを諦めていたとしても、自然と彼のことを忘れていくことができるでしょう。
忘れなくたって前に進むことはできる
相手が既婚者で、叶わぬ恋だとは分かっていても、そしてこの先のもう一歩を踏み出してはいけない恋だと分かっていても、彼への気持ちをそう簡単に切り離すことはできず、忘れられない苦しみにもがき、あがいている女性がたくさんいます。
時には自分にかなりの無理を強いて、心をボロボロにさせながら忘れることだけに執着している女性も少なくないことでしょう。
けれど、そこまで無理をする必要はありません。
忘れられるなら、忘れられたほうが良いに決まっていますが、どうしても忘れられないなら、無理に今すぐに忘れる必要なんてないのです。
もし、忘れられなかったとしても、その彼への気持ちとおだやかに上手に付き合っていく方法はいくらでもありますし、忘れられなくたってポジティブに前に進んでいくこともできるのです。
大切なのは、いかに自分の心の健康を守りつつ、切ない想いと付き合っていくかであり、いかに早く忘れるかではないということ、今一度自分に言い聞かせてあげてください。
想いが本物であればあるだけ、忘れるのには時間がかかります。
自分の本音を気を急いてねじ曲げるのではなく、だんだんと彼から心を離していくことができるよう、上手に自分の気持ちをコントロールしてあげてくださいね。